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「血圧が高め」と言われた更年期世代が知っておきたいこと

作成日:2026/4/10


更年期の今だからこそ
知っておきたい血圧のこと

高血圧

健診や病院で「血圧が高めですね」と言われて、ショックを受けた。


生活習慣は変わってないのに‥どうして?

のぼせ、動悸、眠りの浅さ、なんとなくのだるさも時々あるけど‥

これって更年期のせい?それとも高血圧?


そんなふうに、健診の結果をきっかけに不安になった方もいるかもしれません。

この記事では、健診で更年期世代の高血圧についてわかりやすくまとめました。




どうして更年期世代は高血圧になりやすいの?


更年期世代が高血圧になりやすいのは、女性ホルモン(エストロゲン)の変化が関係していると言われています。エストロゲンには血管のしなやかさ心血管の健康を支える働きがあるため、それが減ると血管かたくなりやすく血圧にも影響しやすくなります。


また、閉経前後は体重が増えやすくなったり、運動量が減ったり睡眠の乱れストレスを感じやすくなったりすることがあります。こうした変化も、血圧に影響しやすい要因と考えられています。


しかも高血圧は、自覚症状がないまま進むことも少なくありません。「更年期の不調かな」と思っているうちに見過ごしてしまうこともあるため、健診で指摘されたら一度きちんと見直しておくことが大切です。


血圧が高いといけないの?


高血圧が問題なのは、血管に強い圧がかかり続けている状態。

例えると、ホースにずっと強い水圧がかかっているようなイメージです。その状態が続くと、血管は少しずつ傷みやすくなります。心臓にも余計な負担がかかり、腎臓の細い血管の働きにも影響することがあります。


放置すると脳卒中心筋梗塞心不全腎臓の病気などの重い病気につながるおそれがあります。日本高血圧学会も、症状がないからといって安心はできないと案内しています。高血圧に注意することは、将来の病気のリスクを下げることにつながります。

高血圧と更年期の症状は似ている?


更年期では、のぼせ、動悸、めまい感、頭痛、眠りにくさなどがよくみられます。一方で、高血圧でも頭痛、息苦しさ、めまい・ふらつきのような訴えが出ることはあります。なので、「動悸がある」「ふらつく」「頭が重い」といった感覚だけでは、どちら由来かは見分けにくいことがあります。


見分ける目安としては、のぼせ・寝汗・月経の変化・眠りの浅さは更年期らしさが強めです。反対に高血圧は、症状より実際に測った血圧の数値で確認するのが基本です。


なので、「更年期と高血圧の症状は少し似てる‥でも高血圧は症状だけでは分かりにくいので、血圧を測って確かめるのが大事」です。


なお、数値が高めで、

  • 胸の痛み
  • 強い息苦しさ
  • ろれつが回らない
  • 歩きにくい
  • 見え方の異常

このような場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。

急に来る高血圧の症状


急に来る高血圧の症状として気をつけたいのは、強い頭痛、胸の痛み、息苦しさ、見え方の異常、ろれつが回らない、歩きにくい、片側のしびれなどです。


高血圧はふだんは自覚症状がないことも多く、症状が出たときはかなり高い血圧や臓器への負担が起きている場合があります。


出先運転中に急にこうした症状が出たら、怖いですよね。だからこそ、体からのサインを見過ごさず、放置しないことが大切です。

高血圧の目安


血圧が高いと言われた時、大切なのは「一度だけの数値で判断しないこと」です。 血圧は、その日の体調緊張でも変わります。 日本高血圧学会では、家庭血圧は5〜7日以上測って平均で見ることを勧めていて、

・家庭血圧の平均が135/85mmHg以上
・診察室では140/90mmHg以上
が高血圧の目安です。 (出典:日本高血圧学会)


特に、かなり高い数値に加えて、 胸の痛み、息苦しさ、強い頭痛、見え方の変化、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、 早めの受診が必要です。

家庭での血圧の測り方

家庭で血圧を測るときは、上腕式の血圧計を使い、朝と夜に記録するのが基本です。

    <朝>
  • 起きて1時間以内
  • トイレをすませたあと
  • 朝食や薬の前
  • 着席後1〜2分ほど落ち着いてから測る
    <夜>
  • 寝る前
  • 少し休んでから測る

    <測るとき>
  • 足は組まない
  • 背もたれにもたれる
  • 腕の高さが心臓と同じくらいになるようにする
  • できるだけ毎日同じ条件で測る

1回だけで判断せず、1回のタイミングで2回測って記録し、それを5〜7日ほど続けて平均を見ると、今の状態がわかりやすくなります。


家庭で測った血圧の平均が高めに続くときは、健診結果だけで済ませず、早めに医療機関で相談してみましょう。

血圧の下げ方

減塩を意識する

血圧対策でまず見直したいのが、塩分のとり方です。味の濃いおかずや汁物、加工食品が続いていないかを見直してみましょう。

日本高血圧学会では、高血圧の人の食塩摂取量を1日6g未満にすることを勧めています。

無理のない運動を続ける

体を動かすことも、血圧対策につながります。いきなり頑張りすぎるよりも、続けやすい運動を日々の中に取り入れることが大切です。

高血圧の運動療法では、できれば毎日、30分以上、中くらいの強さ有酸素運動が一般的に勧められています。少し汗ばむくらいの早歩きなどから始めるのもおすすめです。

食事全体を整える

塩分を控えるだけでなく、食事全体のバランスを見直すことも大切です。野菜や果物、穀類を意識しながら、脂っこいものや塩分の多い食事を控えめにしていくと、血圧対策につながります。

血圧を下げる食事法としては、野菜、果物、低脂肪の乳製品、全粒穀物などを増やし、飽和脂肪や食塩を控えるDASH型の食べ方がよく知られています。

(DASH型とは高血圧予防・治療のためにアメリカで提唱された食事法です。)

高めが続くなら受診する

生活を見直しながら、家でも血圧を測って記録しておくと、変化に気づきやすくなります。

それでも高めの数値が続くときは、そのままにせず医療機関で相談してみましょう。生活習慣の見直しだけでなく、必要に応じて医師に相談しながら進めることが大切です。

まとめ

更年期世代は、女性ホルモンの変化に加えて、体重、睡眠、ストレス、運動不足などが重なりやすく、血圧にも影響が出やすい時期です。

しかも高血圧は、自覚症状がないまま進むことも多く、更年期の不調と重なって見えやすいため、「年齢のせいかな」「更年期だから仕方ない」と見過ごしてしまうこともあります。


だからこそ、健診などで血圧が高いと言われたら、そのままにせず、まずは家でも血圧を測って自分の状態を知ることが大切です。

塩分を控える、体を動かす、食事のバランスを整える、しっかり休むといった毎日の積み重ねも、血圧対策につながります。


更年期のゆらぎがある今だからこそ、「更年期だから」で終わらせず、血圧にも目を向けてみることが、これからの安心につながっていきます。自分の体をいたわるきっかけにしてみてください。

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